2024.03.17

コラム

墓じまいと散骨を組み合わせて理想の供養を実現し、未来への不安を解消

近年、少子高齢化やライフスタイルの変化により、従来のお墓の維持管理が困難になっている方や、お墓の後継者不足に悩む方が増えています。

このような状況の中で注目を集めているのが、「墓じまい」と「散骨」を組み合わせた供養方法です。

本記事では、墓じまいと散骨を組み合わせることによるメリットや、スムーズに進めるために知っておくべき全体の流れについて解説します。

本記事が読者の皆さまの理想とする供養を実現し、未来への不安を解消するための参考となれば幸いです。

墓じまい後に散骨はできる?

「墓じまい」とは、お墓を撤去して更地に戻し、お墓の管理者に返還することです。

なお、お墓から取り出した遺骨を新しいお墓に移すことは「改葬」と呼びます。改葬には一般墓や永代供養墓、散骨など多様な方法があり、供養の方法は自由に選べます。

なかでも散骨は、お墓を設けずに海や山などに遺骨を散布し、故人を自然に還す供養方法です。お墓の維持管理が不要で、経済的および精神的な負担を軽減できるメリットがあります。

⇛墓じまい後の供養方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています

分骨して散骨することもできる

散骨した遺骨は二度と手元に戻らないため、「故人を近くに感じたい」「故人に手を合わせたい」という場合、散骨以外の供養方法を選ぶ方も少なくありません。

しかし、遺骨をすべて散布する必要はなく、分骨して一部の遺骨を手元に残すことも可能です。

これは手元供養と呼ばれ、故人を身近に感じられるアクセサリーやミニ仏壇にするケースも多く見受けられます。

墓じまいをして取り出した遺骨の一部を手元に残し、残りを散骨することで、故人を身近に感じながら、お墓の維持管理に関する悩みからも解放されます。

散骨の種類

散骨にはさまざまな種類があります。

ここでは、代表的な散骨の種類について見ていきましょう。

海洋散骨

海洋散骨とは、パウダー状にした遺骨を海に散布する供養方法です。

この方法は、故人を自然に還すという考えに基づき、自然の一部として海に遺骨を散布することで永遠の安息を願うものです。

山林散骨

山林散骨とは、パウダー状にした遺骨を山間部・森林部に散布する供養方法です。

私有地であれば特に問題なく散骨可能ですが、他人の土地や水源地近くでの散骨はトラブルになる可能性があるため、慎重な対応が求められます。

宇宙散骨

宇宙散骨は、故人の遺骨をパウダー状にして宇宙空間に散布するという、比較的新しい形の供養方法です。1997年にアメリカで初めて実施された自然葬の一種です。

技術の進歩により、最近では一般向けのサービスも増えてきています。

⇛宇宙散骨についてはこちらの記事で詳しく解説しています

近年は海洋散骨を希望する人が増えている

さまざまな供養方法が存在するなか、散骨は特に注目されています。

なかでも、「大切な故人を自然に還したい」「ほかの散骨方法に比べて実施しやすい」といった理由から、海洋散骨を選ぶ人が増えています。

ただし、海水浴場や漁場など生活圏に近い場所での散骨はトラブルの原因になるため、注意が必要です。トラブルを避けるためにも、散骨実績の豊富な業者に依頼することが大切です。

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墓じまいと散骨を組み合わせるメリット

散骨は、お墓を持たない供養方法です。墓じまいと組み合わせることで、お墓の維持管理や後継者不足に関する悩みがなくなり、経済的および精神的な負担が軽減されます。

ここからは、墓じまいと散骨を組み合わせることのメリットを具体的に解説します。

経済的な負担を軽減できる

墓じまい後に一般墓や樹木葬へ改葬する場合、墓石の購入や遺骨の移送に費用が発生します。

さらに、お墓は定期的なメンテナンスが必要であるため、維持管理費も継続的に負担しなければなりません。お墓が遠方にある場合、交通費も考慮する必要があります。

一方、散骨はお墓を必要としないため、墓石の購入費用はもちろん、長期にわたるお墓の維持管理費などが発生しません。そのため、従来のお墓の管理と比べると、経済的な負担を軽減できるメリットがあります。

心の負担を軽くできる

墓じまい後に新しく一般墓や樹木葬へ改葬する場合、将来的にお墓の維持管理を誰かに継承しなければなりません。

お墓の後継者としては、子や孫、親戚などが考えられます。しかし、独り暮らしをする人、家族や親族と離れて生活する人が増えている現代では、「子や孫に面倒をかけたくない」「故人やご先祖様たちのお墓の後継者が見つからない」というケースも珍しくありません。

散骨を選択すれば、お墓の維持や後継者不足を心配する必要がないため、心理的負担が軽減されます。

故人の遺志を尊重できる

故人が生前に「自然に還りたい」という願望を持っていたり、「特定の思い入れのある場所で眠りたい」という希望を示していたならば、墓じまいと散骨の組み合わせによってその願いを叶えられます。

また、故人が愛した場所や、家族の思い出が詰まった場所に散骨できれば、故人だけでなく遺された家族も心の安らぎを得られるでしょう。

家族間のトラブルを防げる

墓じまいでは、費用の負担や改葬先のお墓の場所などを巡って家族間で意見が分かれることがあります。また、「将来このお墓を誰が管理するのか」という問題が生じることも珍しくありません。

こうしたトラブルの背景には、一般墓や樹木葬、納骨堂への改葬に伴う高額な費用や、ライフスタイルの変化による後継者不足などがあります。

散骨では、改葬に伴う費用を大幅に抑えられるため、金銭的な負担に関するトラブルのリスクが低減できます。また、お墓の管理や継承の必要がないため、後継者問題による争いも生じません。

もちろん、家族や親族との十分な話し合いと理解、合意が必要ですが、遺恨を残すようなトラブルを避けることが可能です。

⇛墓じまいで起こりやすいトラブルや回避方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています

墓じまいと散骨をするときの流れ

墓じまいと散骨を行う際は、丁寧な準備が必要です。

故人やご先祖様たちを悔いなく供養するためにも、事前に流れを把握しておきましょう。

ステップ1.家族や親族との話し合い

お墓や故人の供養方法に関する価値観は人それぞれですが、「お墓は代々受け継ぐべき」と考える人も少なくありません。

墓じまいと散骨は、家族や親族にとって重要な決断の時です。全員が納得できるよう、事前に意見を共有し、十分に話し合うことが大切です。

トラブルを避けるためにも、墓じまいや散骨を検討する理由や今後の予定などを丁寧に説明し、家族や親族の理解と同意を得ましょう。

ステップ2.墓じまい業者の選定

墓じまいを行うには、墓石の撤去や墓地区画の更地化などが必要です。そのためには、撤去工事をしてくれる石材店を見つける必要があり、遺骨の新たな安置先も決定する必要があります。

多くの選択肢の中から最適な石材店や改葬先を見つけるのは容易ではありません。こうした時には、墓じまい業者の利用がおすすめです。

経験豊富な業者であれば、こちらの要望に合った石材店や改葬先を紹介してくれるため、負担軽減になるだけでなく、墓じまいそのものをスムーズに進められます。

ただし、悪徳業者も存在するため、複数の業者から相見積もりを取り、慎重に比較検討するようにしましょう。

ステップ3.お墓の管理者への通知

家族や親族からの同意を得て、墓じまい業者を選定したあとは、お墓の管理者に墓じまいの意思を伝えます。

お墓の管理者とは、菩提寺(寺院)や霊園などの管理者のことです。

墓じまいする旨を伝えるときは、伝え方に注意が必要です。過去には、説明不足から寺院に高額な離檀料を請求されたケースもあります。

まずは「相談」という姿勢で墓じまいについて話し、事情を丁寧に伝えましょう。

参考:実家の「墓じまい」したいのに寺が拒否、離檀料300万円請求も|朝日新聞

参考:「離檀料700万円払え」「墓じまいさせない」住職による高額要求多発…心穏やかな死を望む高齢者の終活に異変|PRESIDENT Online

ステップ4.墓じまいの実施

お墓の管理者の同意を得たのち、必要な手続きが完了すれば墓じまいの実行に移ります。

具体的には、僧侶による閉眼供養や遺骨の取り出し、石材店によるお墓の原状回復工事などです。完了後は、墓地区画の使用権をお墓の管理者に返還します。

ステップ5.散骨業者の選定

次のステップは、散骨を依頼する散骨業者の選定です。ここでは、散骨のなかでも特に注目されている海洋散骨を例に説明します。

海洋散骨業者も墓じまい業者と同様に、複数の業者を比較することが大切です。散骨を希望する海域やプラン、費用などを比較検討し、業者を決定します。広範囲の海域に対応し、対応エリアに精通した海洋散骨業者が望ましいでしょう。

また、日本海洋散骨協会に加盟している事業者や、「海洋散骨アドバイザー」の資格保有者がいる業者であれば、より良いアドバイスやサポートが期待できます。

ステップ6.粉骨の実施

散骨するためには、遺骨をパウダー状に粉骨しなければなりません。

粉骨は、遺骨が遺骨と判別できないように細かくする必要があります。自分たちで粉骨することも可能ですが、故人やご先祖様たちの遺骨を砕くことは心苦しいものです。

そのため、粉骨を代行してくれる散骨業者の利用も選択肢となります。「自分たちの手で粉骨するのは避けたい」という場合は、散骨業者選びの際のポイントとして検討してみてください。

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ステップ7.散骨の実施

次に、散骨業者のプラン内容に沿って実際に散骨を行います。

散骨は、周囲の人たちの宗教的感情を害さないよう、服装や時間帯を含めたマナーに配慮することが重要です。

「散骨時のマナーを知らずに散骨を行なった結果、近隣住民とトラブルになった」という事態を避けるためにも、専門の散骨業者の利用が推奨されます。

墓じまいと散骨にかかる費用

墓じまいと散骨について、それぞれの費用相場を見ていきましょう。

墓じまいの費用相場

条件により変動しますが、一般的に墓じまいの費用相場は30万円から300万円と言われています。

墓石の撤去、お墓の原状回復、行政手続き、改葬といった複数の作業が必要となるため、費用には幅があります。

⇛墓じまいにかかる費用についてはこちらの記事で詳しく解説しています

散骨の費用相場

一般的に散骨の費用相場は、5万円から70万円とされています。

遺骨をパウダー状にして海や山に散布する散骨は、比較的費用を抑えて供養できるだけでなく、供養後の維持費用も発生しません。

墓じまいと散骨における注意点

墓じまいと散骨は法律で厳しく規制されているわけではありませんが、適切な手順を踏まないとトラブルの原因となることがあります。

ここでは、墓じまいと散骨を実施するうえで把握しておきたい注意点を紹介します。

家族・親族の理解と合意を得る

墓じまいと散骨は、故人だけでなく家族にとっても重要な決断です。事前に家族全員の意見を聴き、合意を得ることが大切です。

特に、代々続くお墓の場合は意見の相違が生じやすいため、十分な話し合いを通じて納得できる結論を導き出すことが重要です。

信頼できる業者を選ぶ

墓じまいと散骨をトラブルなくスムーズに進めるためには、知識と経験を持つ専門業者に依頼することをおすすめします。

ただし、悪質な業者も存在するため、複数の業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較検討して信頼できる業者を選びましょう。

⇛信頼できる業者の選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています

まとめ

本記事では、墓じまいと散骨を組み合わせることのメリット、実施にあたっての全体の流れ、注意点などを解説しました。

墓じまいと散骨は、従来のお墓参りや法要の形態にとらわれない新しい供養の形です。これらを組み合わせることで、経済的・心理的負担を軽減し、家族間トラブルの回避が期待できます。

なお、海洋散骨会社の「ブルーオーシャンセレモニー」では、墓じまいと海洋散骨をワンストップで行える「ご先祖あんしん海洋散骨パック」を提供しています。墓じまいと海洋散骨の組み合わせを検討している場合は、サービス内容をチェックしてみるとよいでしょう。

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