2023.06.14

コラム

墓じまいで後悔する理由とは?よくあるトラブルや失敗しないための対策を解説

「お墓の後継者がいないから」「お墓の維持管理が大変だから」という理由で、墓じまいを検討する方が増えています。

しかし、これまではお墓を代々受け継ぐことが一般的であったため、墓じまいの方法がわからない人も多いことでしょう。また、十分な話し合いを行わずに墓じまいをした結果、親族や寺院などとトラブルになったケースも少なくありません。

そこで本記事では、墓じまいで後悔しないように、よくあるトラブルや対策を解説していきます。

墓じまいとは?

墓じまいとは、お墓の墓石を解体・撤去し、墓地を更地にして使用権を管理者に返還することです

墓じまいをした後は、取り出したご遺骨をどのように供養するのかを決める必要があります。供養の方法としては、次のようなものがあります。

・ご遺骨を別のお墓に移す(一般墓、永代供養墓、納骨堂など)
・手元供養
・散骨

墓じまいと改葬の違い

今あるお墓から取り出したご遺骨を、所定の手続きを済ませて一般墓や永代供養墓などのお墓に移すことを「改葬」と呼びます。いわば、お墓の引越しです。

墓じまいがお墓の撤去行為のみを意味するのに対し、改葬はお墓を撤去した後に「別のお墓にご遺骨を改めて納める」という意味合いがあります。

墓じまいをするときは、改葬先の選定が重要です。改葬先を十分に検討しないと、「親族とトラブルになった」「想定より費用がかかった」など、墓じまいを後悔することになります

墓じまいが増えている背景

厚生労働省の令和3年度衛生行政報告例によると、令和3年度(2021年度)の改葬件数は、118,975件です。平成11年度(1999年度)が67,270件であったことから、改葬件数は増加傾向にあることがわかります。

墓じまいが増えている背景には、主に次のような理由があります。

・遠距離に住んでいて、お墓参りが困難である
・お墓の維持管理で家族に負担をかけたくない
・お墓の後継者がいない

少子高齢化や地方の過疎化などが進むことで、生涯独身で過ごす方や子どもを持たないライフスタイルの方も増えています。そのため、今後も墓じまいを選択する方は増えていくものと予想されます。

墓じまいした人が後悔する理由

実際に墓じまいを体験した人たちは、どのような理由で後悔しているのでしょうか。

ここでは、経験者の体験談に基づいて、墓じまいを後悔したケースを紹介します。

費用負担が大きかった

「墓じまいの費用が想像以上に高く、金銭的な負担が大きかった」という話は、よく耳にするケースです。

墓じまいには、墓石の撤去工事やお布施、離檀料などが必要な場合があります。条件によりさまざまですが、一般的な墓じまいの費用相場は30万円〜300万円とされています。

お墓の管理者のみで費用を負担するか、親族で分担するかで折り合いがつかずトラブルになることもあるため、注意しましょう。

改葬方法を熟慮せずに選んだ

「遠方の一般墓に改葬して、維持管理を続けられなかった」「手元供養にしたところ、親族から非難された」など、改葬方法を十分に検討しなかったことで後悔したケースもあります。

ご先祖様や故人のご遺骨に対する考え方は、人それぞれです。改葬方法について絶対的な正解がないことから、しばしば改葬方法の選択で後悔するケースがあります。

親族が墓じまいに納得していなかった

「お墓の維持管理が大変で墓じまいを進めたが、お墓の近隣に住む親族が納得しておらず、猛反対を受けた」というケースもあります。

一度墓じまいを行うと、元の形でお墓を建て直すことはできません。墓地の使用権とともに、お墓の墓石や墓碑などを返還しているためです。

墓じまいでは、同じ場所にお墓を建てられないことを念頭に置いておきましょう。

お墓参りできる場所がなくなった

お墓参りをご先祖様との触れ合いの場や、特別な時間と考える人もいます。また、お墓には、直系のご先祖様のご遺骨だけではなく、傍系親族のご遺骨が納められていることも少なくありません。

お墓参りできる場所がなくなったことで、「ご先祖様と触れ合う場がなくなってしまった」と後悔したり、「なぜ勝手なことをした」と親族から反感を買うケースも多く見受けられます。

墓じまいでトラブルに発展した

親族や寺院に相談をせず関係が悪化したり、お墓の撤去工事を依頼した石材店から高額請求されたりするケースも、珍しくありません。

「子どもの世代に面倒をかけたくないから」という善意の気持ちで墓じまいを進めても、関係者から理解を得られない可能性や、悪徳業者に依頼してしまうリスクがあることを心に留めておきましょう。

墓じまいでよくあるトラブル

墓じまいは、さまざまな理由からトラブルが起こりやすいため、注意が必要です。

ここからは、墓じまいでよくあるトラブルを「親族」「寺院」「石材店」の3つのケースに分けて解説します。

親族間のトラブル

親族間で起こる墓じまいのトラブルの原因は、主に「費用負担」と「価値観の違い」です。

墓じまいには、墓石の撤去費用や離檀料、改葬先のお墓を用意する費用などが発生します。ご遺骨の数によっては、さらに費用が上乗せされることもあります。

ご先祖様や故人のためではありますが、費用の負担割合で折り合いがつかず、金銭トラブルに発展する可能性もゼロではありません。

また、「そもそもお墓の撤去自体に反対」「ご遺骨を取り出すのは失礼」といったように、墓じまい自体に賛成してもらえず、親族関係が悪化する可能性もあります。

寺院とのトラブル

墓じまいをする際、お墓の管理者に墓じまいの意思を伝える必要がありますが、なかには墓じまいを了承してくれない寺院も存在します。

檀家を減らしたくない寺院による嫌がらせが原因で、トラブルに発展することがあります。嫌がらせの一例は、次のとおりです。

・閉眼供養を行わない
・離檀時に高額な離檀料を請求する
・改葬に必要な「改葬許可申請書」を作成しない

お墓を管理する寺院が上記に当てはまる場合は、専門の墓じまい業者や弁護士などの第三者を交えて話し合いを進める必要があります

石材店とのトラブル

墓じまいでは、墓石の撤去と解体、更地工事を行う必要があります。これらの作業は通常、石材店に依頼します。

工事費は石材店によってさまざまです。「相場よりも高額な工事費を請求された」「お墓の管理者が指定した石材店だと、料金が高い」といったように、想定以上の出費を強いられる可能性があります

墓じまいで後悔しないための対策

墓じまいで後悔や失敗をしないためにも、事前準備を万全に整えましょう。ここでは、墓じまいで後悔しないために覚えておきたい6つの対策を紹介します。

・改葬方法を十分検討する
・親族から事前に了承を得る
・費用負担の割合を決める
・寺院に相談する
・信頼できる業者に依頼する
・事前に墓じまい業者に相談する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

改葬方法を十分検討する

墓じまいでは、取り出したご遺骨をどう供養するかを最優先に考えましょう。

ご遺骨を手元に残したい方と、お墓参りをしたい方とでは希望する供養方法が異なるため、絶対的な正解はありません。

費用面や維持管理面などを比較し、親族一同にとって最適なご遺骨の供養方法を模索しましょう。

親族から事前に了承を得る

年代によって、お墓への考え方や価値観は異なります。墓じまいに嫌悪感を持つ親族もいるかもしれません。

お墓の承継者の一存だけで墓じまいを進めると、親族間のトラブルになるため、強行は避けたほうが賢明です。

親族一同が納得する形でご遺骨を供養できるよう、墓じまい前に話し合い、親族から了承を得ておきましょう。その際、「なぜ墓じまいが必要なのか」をしっかり伝えられるよう、あらかじめ考えを整理しておくとスムーズです。

話し合いを進めるうちに、「手元供養できれば満足だ」「別の場所にご遺骨を移せることを知らなかった」と、お互いの誤解が解けていくこともあります。

費用負担の割合を決める

墓じまいの費用は決して安くはありません。工事費や改葬にかかる概算費用の見積もりをもらい、総額が算出できたら「どの家庭がどれくらいの割合で負担するのか」を話し合いましょう。

一般的には、墓じまいの費用はお墓を管理している承継者が負担します。しかし、墓じまいは親族一同で考える事柄です。あらかじめ親族に相談しても不自然ではありません。

後々のトラブルを回避するためにも、最終的に決まったことは文書化し、関係者間で共有しておくことをおすすめします。

>墓じまいの費用相場については、こちらの記事で詳しく解説しています。

寺院に相談する

これまでお墓を管理してくれた寺院に対し、いきなり「墓じまいをしたい」と決定事項として伝えると、不快感を抱かれてしまいます。

寺院には、あくまでも「今後の供養について相談したい」という姿勢で話を進め、墓じまいが必要になった理由や背景を丁寧に説明しましょう。

信頼できる業者に依頼する

お墓の撤去費用は、墓石の撤去・解体と墓地の更地作業に対してかかります。

墓石のサイズや墓地の区画に比例して、高額になる傾向にあります。なかには寺院や霊園が提携する指定石材店しか利用できず、割高な工事費を請求されるケースもあるため注意が必要です。

墓じまいを検討中の方は、複数の墓じまい業者や石材店に見積もりを出し、費用やサービス内容を比較したうえで信頼できる業者を選びましょう。

事前に墓じまい業者に相談する

多くの人にとって、墓じまいは人生で何度も経験するものではありません。

・墓じまいの手順がわからない
・墓じまいに行政手続きは必要なのか
・寺院や石材店への伝え方がわからない
・法要やタイミングが合わず、なかなか進められない

上記は一例に過ぎませんが、墓じまいはネットで調べてもわからないことも多く、一人で進めると手間や時間がかかります。

後悔しない墓じまいを行うためにも、一人で抱えこまず、事前に墓じまい業者に相談するようにしましょう。信頼と実績のある墓じまい業者なら、それぞれのご家庭の事情に最適な改葬方法の提案や、墓じまいのアドバイスをしてくれます。

まとめ

本記事では、墓じまいにおける親族や寺院とのトラブル事例や、墓じまいで後悔しないためのコツについて解説しました。

最近では、墓じまいの件数が増えていくのと同時に、トラブルに遭ったケースも増えています。墓じまいを検討中の方は、本記事で紹介した対策を参考にしてみてください。

墓じまいでお悩みの方は、墓じまいのトータルコーディネートサービスを提供する「お墓の引っ越し&墓じまいくん」にご相談ください。

「お墓の引っ越し&墓じまいくん」は、東証プライム上場・株式会社鎌倉新書のグループ会社である株式会社ハウスボートクラブが運営する、お墓の引っ越し・墓じまい専門サービスです。

お客様の事情に合わせて、あらゆる形の墓じまいのご提案、アドバイス、サポートに対応しています。

【参考】
令和3年度衛生行政報告例|厚生労働省
平成11年度衛生行政報告例|厚生労働省

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