2023.07.14

コラム

墓じまいと永代供養の違い|手順や費用相場、メリットなどを知ろう

「お墓の後継者がいない」「遠方に住んでいてお墓参りに行けない」という事情から、墓じまいをし、永代供養を選択する方が増えています。

永代供養は、ご遺骨を永代に渡り供養してもらえる方法です。お墓の後継者不足や維持管理の悩みを和らげる供養方法として、近年注目されています。

本記事では、墓じまいと永代供養の違い、墓じまいから永代供養墓に改葬するまでの手順、永代供養の費用相場やメリットなどを解説します。

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墓じまいと永代供養の違い

墓じまいと永代供養はセットで扱われることも多く、混同されやすい言葉です。

まずは、それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

墓じまいとは

墓じまいとは、お墓の墓石を解体・撤去し、墓地を更地にして使用権を管理者に返還することです。

墓じまいでは、取り出したご遺骨の供養方法を決める必要があります。主な供養方法は次のとおりです。

・ご遺骨を別のお墓に移す(一般墓、永代供養墓、納骨堂など)
・散骨(海洋散骨、宇宙散骨など)
・手元供養

なお、現在のお墓から取り出したご遺骨を、一般墓や永代供養墓など別のお墓に移すことを「改葬」といいます。改葬も、墓じまいや永代供養と混同されやすいため、区別しておきましょう。

永代供養とは

永代供養とは、寺院や霊園などお墓の管理者が、遺族に代わり、ご遺骨を永代に渡って管理・供養してくれる供養方法です。

永代供養では、永代使用料を支払うことで、一定期間、お墓の管理者がお墓の掃除や草むしり、お参りなどをしてくれます。

お墓の管理が不要であるため、子どもや孫にお墓を引き継ぐことが困難な場合や、特別な事情でお墓を維持管理できない場合などに適した供養方法です。

まとめると、「お墓を管理者に返還する一連の流れ」が墓じまいで、「供養方法のひとつ」にあたるのが永代供養です。

墓じまい後に永代供養をすべきケース

永代供養を選んだほうがよい人・ケースとしては、次のようなものが考えられます。

・遠方に住んでいるため、お墓の維持管理が困難である
・新しくお墓を建てて費用が高額になるのを防ぎたい
・将来的にお墓の後継者がいなくなる可能性がある
・経済的な余裕がなく、年間管理費が支払えない
・ご先祖様のお墓を無縁仏にしたくない
・子どもや孫に負担をかけたくない
・すでにお墓の後継者がいない

上記に当てはまる場合や、将来的に似た状況となった場合は、墓じまい後の供養方法として永代供養を選ぶことをおすすめします。

墓じまい後に永代供養をするメリット

墓じまいをした後に永代供養を選択するメリットは「精神的・経済的な負担の軽減」です。

具体的には、次の4つのメリットがあります。

・お墓の後継者がいなくても安心できる
・一般墓に比べて費用負担が少ない
・お墓を管理する必要がない
・檀家を抜けられる

ひとつずつ見ていきましょう。

お墓の後継者がいなくても安心できる

核家族の増加や過疎化などの影響から、「お墓の後継者がいない」「お墓を残して子どもや孫に面倒をかけたくない」という理由で墓じまいを検討する方が増えています。

永代供養では、寺院や霊園がお墓を大切に管理し、供養してくれます。「代々受け継いできたご先祖様たちの供養を任せられる」という安堵感が得られるため、精神的な負担が大きく軽減されるでしょう。

一般墓に比べて費用負担が少ない

一般的に永代供養では、契約時に永代供養料を支払えば、その後に追加費用は発生しません。「子どもや孫の世代に費用負担をさせたくない」「引き継いだお墓の年間管理料が高くて困っている」とお悩みの方にとって、大きなメリットといえるでしょう。

一方、一般墓に納骨する場合、お墓の年間管理料や都度のご供養にかかる費用や墓石のメンテナンス費用などを支払う必要があります。つまり、お墓を所有する限り、継続的に費用が発生するということです。

永代供養は一時的な出費こそありますが、一般墓に比べて費用負担が少ない傾向にあるため、経済的な負担から解放されるというメリットがあります。

お墓を管理する必要がない

永代供養では、寺院や霊園などお墓の管理者がお墓を維持管理し、掃除やお参りなどをしてくれます。

そのため、一般墓のように自分たちでお墓を管理する必要はありません。また、お墓を引き継ぐことがないため、子どもや孫、親族にも面倒や負担をかけずに済みます。

檀家を抜けられる

一般的に、永代供養は宗派や宗教に関係なく埋葬を受け入れており、多くの場合、檀家になる必要がありません。

檀家とは、特定の寺院に葬儀や法要などの仏事を専属で営んでもらう代わりに、その寺院を経済的に支援する家のことです。

墓じまい後に永代供養墓へ移した場合、現在お世話になっている寺院の檀家から抜けることになるため、経済的な負担が軽減されます。

墓じまいをして永代供養墓に改葬するまでの手順

墓じまいをした後、お墓から取り出したご遺骨を永代供養墓に移すまでの手順を見ていきましょう。一般的な手順は次のとおりです。

・親族で話し合う
・お墓の現状を確認する
・寺院や霊園に申し入れる
・永代供養墓を決める
・お墓の撤去を依頼する業者を決める
・改葬許可証を受け取る
・ご遺骨を取り出す
・墓地を管理者に返還する
・ご遺骨を永代供養墓に埋葬する

ひとつずつ見ていきましょう。

親族で話し合う

親族のなかには、墓じまいや永代供養に対して、「ご先祖様に失礼だ」「お墓参りできなくなる」など、否定的な意見を持つ方もいます。

また、総額で数万円~数十万円の費用が発生するため、費用負担をめぐるトラブルも少なくありません。

トラブルを避けるためにも、親族に墓じまいや永代供養を希望していることを伝え、関係者全員からの同意を得ましょう。相談という姿勢で、丁寧に話し合うことが大切です。

お墓の現状を確認する

次に、墓じまいを予定しているお墓の現状を確認します。チェック項目は次の3点です。

①お墓に何柱のご遺骨が入っているか
②お墓の大きさや面積
③土葬のご遺体の有無

滞りなく進められるよう、あらかじめお墓の管理者に確認しておきましょう。

寺院や霊園に申し入れる

親族から同意を得てお墓の現状確認が済んだら、寺院や霊園といったお墓の管理者に墓じまいを申し入れます。

なお、お墓の管理者に墓じまいを申し入れるときは、伝え方に注意が必要です。決してご先祖様を粗末にするつもりはないという気持ちを込めて、墓じまいの意向を伝えましょう。

説明が不十分であったために、高額な離檀料を請求されたケースも存在します。あくまで最初は相談というカタチで、墓じまいの検討に至った経緯や事情、理由などを丁寧に伝えることが大切です。

参考:実家の「墓じまい」したいのに 寺が拒否、離檀料300万円請求も|朝日新聞

永代供養墓を決める

次に、新しい納骨先になる永代供養墓を決めます。永代供養墓とは、永代供養を前提としたお墓のことです。

永代供養墓を決める際は、パンフレットやホームページで調べる、利用者の評判を聞くなど、積極的に情報収集しましょう。

最初から1か所に絞らず、お墓の管理・供養方法、諸費用やお墓へのアクセス面などを比較することが大切です。気になる施設があれば、実際に訪ねてみるとよいでしょう。

お墓の撤去を依頼する業者を決める

お墓の撤去は専門の石材店に依頼することが一般的です。

石材店ごとに料金は異なり、主な料金算定基準は墓石の大きさや墓地の面積などとされています。

石材店のなかには、お墓の撤去工事完了後に、高額請求をする悪徳業者や架空業者も存在します。高額請求トラブルを未然に防ぐためにも、複数の業者に見積もりを依頼し、それぞれの内容を比較したうえで業者を選びましょう。

改葬許可証を受け取る

証明書がないご遺骨を納骨することは法律で禁止されています。

そのため、墓じまい後にご遺骨を永代供養墓に移すためには、改葬許可申請という行政手続きを行い、「改葬許可証」を受け取る必要があります。

改葬許可申請では、「埋葬(納骨)証明書」「受入証明書(永代供養許可証)」「改葬許可申請書」の書類3点が必要です。

「埋葬(納骨)証明書」は現在のお墓の管理者が発行し、「受入申請書(永代供養許可証)」は新しいお墓の管理者が発行します。

お墓の所在地の自治体窓口で入手した「改葬許可申請書」に必要事項を記入し、ほか2点の書類とセットで自治体窓口に提出します。

ご遺骨を取り出す

ご遺骨を取り出す前に、閉眼供養を行います。閉眼供養とは、お墓からご先祖様たちの魂を抜くための儀式です。

無事に閉眼供養が終わったら、納骨室(カロート)からご遺骨を取り出します。

墓地を管理者に返還する

墓地は使用権を管理者から借りているものであるため、元の状態に戻して返還しなければなりません。

お墓の撤去・解体、墓地の整地などの原状回復工事が完了したら、墓地の使用権を管理者に返還します。

ご遺骨を永代供養墓に埋葬する

次に、墓じまいによって取り出したご遺骨を永代供養墓に埋葬します。

通常、ご遺骨は骨壷に納めた状態で永代供養墓へ運びます。

契約時に永代供養料の支払いを済ませ、無事に埋葬が終われば、墓じまいと永代供養墓への改葬は完了です。

墓じまいと永代供養の費用相場

今あるお墓を墓じまいし、永代供養墓に改葬する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

墓じまいと永代供養の費用相場を整理したものが、以下の表です。

 費用の内訳費用相場
墓じまい 墓石の撤去費用1㎡あたり約10万円
閉眼供養のお布施代3万円〜5万円
離檀料地域や寺院により異なる
行政手続き費用数百円〜1,500円程度
新たな納骨先を用意する費用5万円〜250万円
開眼供養のお布施代3万円〜10万円
永代供養個人墓50万円〜150万円
集合墓20万円~60万円
合祀墓5万円~30万円

ひとつずつ見ていきましょう。

⇛墓じまいの費用相場については、こちらの記事で詳しく解説しています

墓じまいの費用相場

墓じまいには、さまざまな工程があります。工程ごとに費用相場を見ていきましょう。

【墓石の撤去費用】

お墓を撤去し、更地に戻すための工事費用です。費用相場は1㎡あたり約10万円です。

【閉眼供養のお布施代】

ご遺骨を取り出す前に行う魂抜きの儀式を閉眼供養と呼び、閉眼供養を執り行った僧侶にはお布施を渡します。お布施の相場は3万円〜5万円です。

【離檀料】

墓じまいとともに離檀する場合に請求されることのある費用です。地域や寺院により費用相場は異なりますが、稀に数百万円という高額な離檀料を請求されるケースがあります。

【行政手続き費用】

自治体やお墓の管理者などから書類を交付してもらうときにかかる費用です。費用相場は数百円〜1,500円程度です。

【新たな納骨先を用意する費用】

どの供養方法や納骨方法を選ぶかで費用は異なります。たとえば、散骨は5万円〜70万円、永代供養墓は5万円〜150万円、一般墓は80万円〜250万円が費用相場です。

【開眼供養のお布施代】

新しいお墓にご先祖様たちの魂を入れる儀式として、開眼供養を行います。お布施の相場は3万円〜10万円です。

墓じまいや永代供養にかかる費用は決して安くないため、高額請求や金銭トラブルが心配な方は、プロの墓じまい代行業者への依頼をおすすめします。

永代供養の費用相場

永代供養墓には、「個人墓」「集合墓」「合祀墓」の3種類があり、費用相場はそれぞれ異なります。

「個人墓」は、一般墓と同じく個別に骨壺を安置し、一定期間経過後、ほかのご遺骨と同じ場所へ納骨する方法です。個人または家族単位で安置できること、全体の管理費用が含まれることなどから、ほかの納骨方法に比べて費用が高い傾向にあります。費用相場は50万円〜150万円です。

「集合墓」は、共有スペース内で個別に骨壺を安置する方法です。一定期間が経過すると、ほかのご遺骨と同じ場所に納骨されます。費用相場は20万円~60万円です。

「合祀墓」では、個別で安置せず、最初からほかの人と同じ場所へ納骨します。費用相場は5万円〜30万円です。ほかの納骨方法より費用を抑えられる点が特徴です。

墓じまい後に永代供養をするデメリット

一般的に永代供養では、預けたご遺骨は一定期間経過後、ほかの人のご遺骨と一緒に合祀されます。

多くの場合、合祀では骨壺からご遺骨を取り出して供養塔へ納骨するため、ご先祖様のご遺骨がほかのご遺骨と混ざってしまいます。

あとから「新しく建てたお墓に移したい」と思っても、ご遺骨を判別できないため、ご先祖様のご遺骨のみを取り出すことはできません。

墓じまい後の永代供養を検討している場合は、その点を考慮して判断しましょう。

まとめ

本記事では、墓じまいと永代供養の違い、墓じまいから永代供養墓に改葬するまでの手順、永代供養の費用相場やメリットなどを解説しました。

墓じまいや永代供養を円滑に行い、ご先祖さまをしっかりと供養するためには、信頼と実績のある墓じまい代行業者へ依頼するのがおすすめです。

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