2024.06.04

コラム

墓じまいに相応しい服装は?失敗しないためのポイントを解説

墓じまいは、故人のご遺骨を納めているお墓を撤去し、供養する方法です。

人生の節目となるこの儀式において、服装は故人への敬意を表す重要な要素の一つです。しかし、適切な服装の選び方は意外に知られていません。

本記事では、墓じまいの服装選びについて詳しく解説します。故人との最後の時間を心の込もった服装で過ごせるように、参考にしてみてください。

墓じまいとはお墓を返還すること

「墓じまい」とはお墓を撤去して更地に戻し、お墓の管理者に返還することです。

同時に、納められていたご遺骨は別の場所へ移したり、散骨したりして供養します。

現代では少子高齢化や核家族化、ライフスタイルの変化などを背景に、墓じまいを選択する人が増えています。

改葬とは

お墓から取り出したご遺骨を新しいお墓に移すことを「改葬」と呼びます。

改葬には一般墓や永代供養墓、散骨など多様な方法があり、供養の方法は自由に選べます。

近年特に人気を集めているのが、散骨です。散骨はお墓を設けずに海や山などに遺骨を散布し、故人を自然に還す供養方法です。お墓の維持管理が不要で、経済的および精神的な負担を軽減できるメリットがあります。

墓じまいの服装は平服でも問題ない

墓じまいの服装は、平服でも問題ありません。

通常、閉眼供養に立ち会うのは身内だけのことが多いため、派手すぎず、堅苦しくない落ち着いた服装であれば大丈夫です。

「平服」と聞くと普段着を想像しがちですが、冠婚葬祭などの場での「平服」は略式礼装を意味します。

正装ではありませんが、それに準じる服装が求められます。

時計やアクセサリー、革製品は避ける

墓じまいの際は、時計やアクセサリーなどの装飾品は控えめにしましょう。

キラキラした派手な時計やアクセサリーは避け、結婚指輪やシンプルなパールのネックレス(一連)程度が推奨されます。

なお、上着やコートを着る場合は、殺生を連想させる革製品の着用は避けましょう。

閉眼供養に僧侶が立ち会うときは寺院に相談しよう

墓じまいの日にお墓の解体・撤去工事をするだけなら平服で問題ありませんが、同時に閉眼供養を行う場合は喪服が推奨されます。

ただし、厳密なマナーはないため、服装に迷う場合や閉眼供養に僧侶が立ち会う場合は、事前に寺院に相談しておくと安心です。

墓じまいの服装マナー

墓じまいの服装は平服で良いとされています。ただし、普段着のラフな格好は避けましょう。

ここからは、墓じまいにおける男性、女性、子どもの服装をそれぞれ紹介します。

男性の服装

男性の墓じまいの服装は、黒、紺、グレーなどのダークカラーのスーツが基本です。礼服でなくても問題ありませんが、柄物や明るい色は避け、無地のスーツを選びましょう。

ネクタイも色柄物は避け、シンプルなダークカラーが推奨されます。

女性の服装

女性もダークカラーの服装が基本です。スーツ、ワンピース、アンサンブルなどが推奨されます。

墓じまいには、歩きやすい靴を選びましょう。ピンヒールや音が鳴る靴は避け、ローヒールのパンプスなどがおすすめです。お墓の解体工事に立ち会う可能性もあるため、動きやすさも考慮しましょう。

子どもの服装

参列者のなかに子どもがいる場合は、落ち着いた服装を選ぶようにしましょう。

制服がある場合は制服を着用し、制服がない場合はリクルートスーツやダークカラーの服装を選びます。

まだ学校に通っていない小さな子どもの場合は、落ち着いた暗めの色の服装が推奨されます。不安な場合は寺院や喪主などに相談するとよいでしょう。

墓じまい当日に法要があるときは「喪服」で参加

先述したとおり、僧侶を招いて閉眼供養と墓じまいを同時に行う場合は、喪服が適切です。閉眼供養のみを行い、後日に墓じまいを行う場合は平服でも問題ありません。

閉眼供養は開眼供養と対になるものです。お墓を立てる時に開眼供養をしているため、墓じまいをするなら閉眼供養は必須です。

閉眼供養を済ませていないと墓じまいの撤去工事をしてくれない業者もいるため、事前に確認しておきましょう。

墓じまいと閉眼供養は同じ日が望ましい

別日に行うと費用負担が増えることが多いため、墓じまいと閉眼供養は同日の実施が望ましいとされています。

同日が難しい場合は、参列者に配慮した日程調整を心がけましょう。

季節や天気に合わせた墓じまいの服装マナー

季節や天候に合わせた墓じまいの服装マナーについても注意が必要です。

夏、冬、雨の日の服装選びのポイントやマナーについて見ていきましょう。

夏の服装

暑い夏の日に墓じまいをする場合、無理に正装する必要はありません

法要がある場合でも、周囲の人に不快感を与えない程度の涼しい服装で問題ありません。

男性はワイシャツのみで、上着は着用しなくても大丈夫です。女性は半袖のワンピースやブラウスにスカートがおすすめですが、膝上のミニスカートは避けましょう。

その他、以下の点にも注意が必要です。

・汗対策をしっかりする
・日差しから肌を守る
・動きやすい服装を選ぶ

冬の服装

冬の墓じまいは、寒さ対策が必須です。スーツやアンサンブルの上からコートを羽織るなど、防寒をしっかりと行いましょう。

ただし、派手な色のコートや、皮革・毛皮など殺生を連想させる素材は避けるよう心がけてください。

落ち着いた色合いのコートを選び、故人への敬意を忘れずに服装を整えることが重要です。

雨の日の服装

雨の日の墓じまいでは、平服または喪服を着用しますが、傘の色にも配慮が求められます。

派手な色の傘は避け、黒やグレーなど落ち着いた色のものを使いましょう。ビニール傘でも問題ありません。

閉眼供養を行う場合は、あらかじめ天気予報を確認しておくことをおすすめします。

墓じまいの服装以外のマナーや持ち物

墓じまいは故人との最後の別れとなる儀式です。服装だけでなく、マナーや持ち物も故人への敬意を表す大切な要素となります。

服装以外のマナーや持ち物、準備物について紹介します。

お布施

墓じまいを行う際は、閉眼供養のために僧侶へお布施を包む必要があります。

お布施の金額の相場は1万円から10万円と言われていますが、明確な決まりはありません。あらかじめ寺院に相談することをおすすめします。

お布施の表書きは、上段に「御布施」や「閉眼供養御礼」、下段に施主名を記入します。

お車代やお膳料を包む場合は、5千円から1万円が目安です。現金を入れる袋は、黄白または無地のものを選びましょう。袱紗(ふくさ)に包んで持参し、袱紗に乗せて袋を差し出すのがマナーです。

掃除道具

墓じまいは、故人との最後の別れとなる大切な儀式です。お墓を撤去・移転するため、現在のお墓にお参りするのはこの時が最後となります。

故人への感謝の気持ちと敬意を表すためにも、お墓は入念に掃除しましょう。

【用意する掃除道具】
・ほうき
・バケツ
・雑巾
・たわし
・スコップ

お供え物

墓じまいでは故人への敬意を表すために、お供え物を用意します。

お供え物に決まったルールはありませんが、塩、洗米、お酒、果物、お菓子、お花などを用意しておくとよいでしょう。

お供え物がわからない場合は、寺院に事前に確認しておくことをおすすめします。

線香

故人への供養として、墓前で灯すローソクや線香を用意します。

仏教の場合、数珠を礼拝時に手にかけ、線香を焚きます。

ローソクや線香はドラッグストアやホームセンター、コンビニなどで購入可能です。ライターやマッチも忘れずに持参しましょう。

香典

墓じまいでは、基本的に香典は不要です。これは、参列者が家族だけで行われる場合が多いためです。

ただし、閉眼供養に参列する場合は、香典を用意しておくのが丁寧とされています。

墓じまいは専門業者に相談するのがおすすめ

近年は少子高齢化やライフスタイルの変化により、墓じまいを希望する方が増えています。

墓じまいはお墓の撤去や移転など、さまざまな手続きや作業が必要です。個人で全てを行うのは大変なため、専門業者に相談することが推奨されます。

専門業者に相談するメリットは以下のとおりです。

・必要な書類の準備や役所への手続きなど、煩雑な事務仕事を任せられる
・お墓の撤去や移転など、専門知識と技術が必要な作業を安全かつ迅速に行なってくれる
・見積もりを出してくれるため、予算を立てやすい
・プランやオプションを多数用意しており、希望に応じたプランを選べる

「お墓の引っ越し&墓じまいくん」は、信頼と実績が豊富なお墓の引っ越し・墓じまい専門サービスです。電話一本で墓じまいとご供養を一手に引き受け、代行します。全国対応で、紹介可能な供養先は日本最大級の1万か所以上です。

まとめ

墓じまいは、故人との最後の別れとなる大切な儀式です。服装は一般的に平服で問題ありませんが、派手な服装やアクセサリーは避け、清潔感のある服装を心がけましょう。

トラブルなく円満に墓じまいを行うためには、実績豊富な業者に依頼するのがおすすめです。

「お墓の引っ越し&墓じまいくん」は、東証プライム上場・株式会社鎌倉新書のグループ会社である株式会社ハウスボートクラブが運営する、お墓の引っ越し・墓じまい専門サービスです。初めて墓じまいをする方でもご安心ください。

お客様のご事情に寄り添い、あらゆる形の墓じまいをトータルサポートします。新しい供養先の相談も承っているため、気軽にお問い合わせください。

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